医療費は生活の負担になるくらい高額になる事もあります
医療技術が非常に高くなり、日本人の寿命はとても長くなりました。
男女とも80歳を超える寿命ですから、これは素晴らしいことです。
ただ健康に長生きできればいいのですが、病気があり苦しい思いをしながら生き抜いている方もいて、年齢を重ねれば重ねるほど、医療費が高額になっていくといわれます。
また若い世代でも生活習慣病などから慢性疾患を患ったり、大きな病気、また大けがなどを負ってしまう事もあり、この場合に最新医療機器や技術による治療を受けると、かなり大きな医療費がかかります。
生活の負担となるような大きな医療費の負担を軽減してくれるのが、医療費控除です。
医療費控除は本人以外、生計が同じであればまとめることができる
医療費控除は納税義務のある本人、また生計を共にする配偶者の方や親族の方、お子さんなどが支払った医療費、それに伴う必要費用等をまとめて申告できます。
1月1日から12月31日までの1年間に支払った治療費、入院費、また通院のための交通費なども申告できます。
治療費などの領収書など医療費を証明できる書類等を添付することが必要となるため、領収書等紛失しないようにしっかり保管しておきましょう。
医療費控除はいくらから申告できるのか
医療費控除は、医療費から加入されている生命保険から受け取った保険金、例えば療養費や出産一時金などを差し引き、さらに10万円を引いた額となります。
ただ、所得金額が200万円未満、という方の場合、10万円ではなく、その5%を差し引き求めます。
つまり、医療費控除は10万円未満の場合や、総所得金額200万円の場合、その5%未満になる、という場合、申告できないという事です。
例を挙げてみます。
総所得金額が400万円の方の場合で、病気によって支払った治療費が年間で80万円だったとします。
生命保険などから療養費として35万円給付があった場合は、80万円-35万円―10万円という事になりますので、35万円の控除を申請できる、という事になります。
この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。