確定申告書の書き方
確定申告書には3種類ありますので、まずは該当の申告書を用意しましょう。
また、記入に際し、申告内容に応じた証明書類も必要となりますので予め確認する必要があります。
サラリーマンの方は会社で年末調整をしてもらえる為、ご自分で確定申告をする必要は基本的にありません。
しかし、雑損控除、医療費や寄付金の控除等は年末調整で計算されませんので、該当する場合は確定申告をしなければなりません。
受けられる控除を申告すれば支払い過ぎた税金が返ってくる場合がありますので、覚えておいて損はないのではないでしょうか。
今回の事例:サラリーマンが雑損控除を受けるケース
サラリーマンが確定申告をするには、源泉徴収票より以下の金額を確認します。
・年収 ○百万
・所得 ○百万
・支払済の所得税 ○十万
また、今回は雑損控除を例としますが、特殊なケースのため一般的には馴染みが薄いかもしれません。
雑損控除とは、自然現象又は人為による災害を受けた場合に適用される控除制度です。
たとえば、車上荒らしに遭った場合や、落雷で自宅の一部が火災で損傷した場合があります。
保険金を受け取った場合はその金額も計算する必要がありますので注意しましょう。
雑損控除の金額は、以下の計算で金額の大きい方を適用することが出来ます。
1.差引損失額-総所得金額等×10%
2.差引損失額のうち災害関連支出の金額-5万円
実際の記入方法
「所得金額」欄…会社で年末調整された後の源泉徴収票の場合は「給与所得控除後の金額」の数字を記入しましょう。
ただし、年の途中で転職をした方は自分で計算する必要があります。
その場合は給料金額から給与所得控除額を引いた金額を記入しましょう。
「所得から差し引かれる金額」欄…課税される金額は、上記の所得金額の欄に記入した金額と同じではありません。
実際には、14種類の控除を適用した後の金額が、課税所得金額となります。
「税金の計算」欄…今回のケースでは「所得金額」から雑損控除の金額を差し引きます。
この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。